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<No.13>日本の将来に光が差してきた

  • 平成17年9月11日は日本にとって記念すべき日になるだろう。
  • 既にご承知の通り小泉首相による郵政民営化解散が断行され、この日、国民の圧倒的支持により与党が議席の3分の2を超える記録的な勝利を獲得した。解散直前の自民党内の疑心暗鬼、反対派の勝ち誇った態度、小泉首相の強引な手法へのマスコミの批判などに対し、解散直後から投票日までの小泉劇場と言われた選挙戦略による国民の関心の喚起、反対派の政局の読み誤りによる感情的な小泉批判、民主党の「漁夫の利作戦」による自滅、そして投票日の投票率の大幅上昇、自民党の大勝と民主党の惨敗、反対派の凋落は快哉を叫びたいほどの痛快事だった。
  • バブル崩壊からの日本は「空白の15年」とか「無為無策の15年」と言われて久しいが、小泉内閣の4年間でバブルの処理、新しい日本への再生計画が徐々に浸透してきた。 
  • 「郵政民営化はあらゆる改革の基本」
  • 「改革は少子高齢化を迎える次の世代の日本を築くために避けては通れない道であり、既得権益を持つ一部の人々を守るためのものではない」
  • 「国の仕事を民間の創意工夫に任せ、小さな政府を実現する」
  • こうした分かりやすい説明と、どちらを選ぶかと言う判断を国民に率直に問いかけたことが、選挙への期待感を近年に無く抱かせたことも事実だ。
  • 解散の前に森前首相との会談で抵抗勢力との妥協を廃し、「殺されてもいい」といって解散を断行した小泉首相の決断力は尊敬に値する。なぜなら改革には必ず既得権益のシステムを破壊するので、その反発は一般の人々からは想像もできないほど大きいからである。
  • 私も個人的に以前経営していた会社で、将来の会社発展を考え緻密な計画と組織の大改革を実行しようとしたが、抵抗勢力の反発に会い20年働いた会社を追われた苦い経験があるので、今回の小泉自民党の圧勝は「我事のように嬉しい」の一語に尽きる。
  • 改革なくして日本の将来はないと言う総論は今や日本人の誰もが理解しているが、各論になるとなかなか難しい。郵政の次は年金、医療費、農業、教育、財政そして憲法改正など問題は山積しているが、どんな反対があろうとも信念を持って聖域なき改革が実行されることを期待したい。
  • 蛇足ながら、小泉首相は神奈川県下の改革の先輩である二宮尊徳の勤倹節約的思想が強く手法に多少違和感を覚えるが、後継者として国民的人気の高い安倍晋三氏が首相になったら、同郷の一員として誠に喜ばしい限りであり、心から応援したいと思う。